イージス艦事故<艦は最新鋭、だが人は?>

今回は、先日のイージス艦と漁船の衝突事故について…。

漁船の乗組員2人の捜索と事故原因の究明が進められているなかで、
マスコミ報道は「(イージス艦側が悪い事を前提に)どちらが悪いのか?」
「最新鋭艦が何故?」あるいは「防衛省の隠蔽体質」といった点を中心に
論じているところが多い様に思う。

小生は、この事故は「人災」である事を前提に論じたい。
「人災」を前提に原因究明しなければ、肝心の<再発防止>に至らない、
と考えるからである。
艦は最新鋭だったと聞く。だが、どんなに優れた機械でも、扱う人間側が未熟
であれば、本来の性能が発揮できぬばかりか今回のような重大な事故を招く。

自衛隊ばかりの問題ではない。我々企業に勤めるサラリーマンとて同じ事である。
「もって他山の石とする」気持ちを持ちたいものである。
ここ何年か続いている企業の不祥事(偽装問題等)と今回の事故は、根っこ
で繋がっている
様な気がしてならぬ。

「こっちは大きくて向こうが小さいんだからこっちが優先」とか「他の誰かが気付く
だろう?」あるいは「ヤバいなあ。でも上官に言っても一蹴されるだろうなあ」と
いう気持ちが事故艦の隊員達にあったのではなかろうか。
これは、不祥事企業の社員達にも共通に見られるものである。

日本人はこれまで、「組織の統率力で完璧に物事を遂行する」ことで世界に
その能力を認められてきた様に思う。
だが、ここ数年その「統率」に狂いが生じてきている様である。

「規律・規範」ばかりが声高に叫ばれ「結果を見越した的確な運用」が
疎かにされている。「立場が下でも全体に警告を発する事が出来る」事は
危機管理にとって大切なはずであるが、そういう柔軟な運用が出来ている組織が
減っている様に感じる。

「完璧に物事を遂行出来る組織」は、不測の事態に対応出来る柔軟性を持っている。
下の者が警告を発した場合でも、リーダーが瞬時に結果を予測し、
豊富な経験に基づいた的確な判断を下し、訓練された部下達が素早く正確に
遂行する、という流れがきちんと出来ているはずである。

この流れは、「規律・規範」でガチガチの組織では実践出来ぬ。
1+1=2ではない訓練と経験を積み重ねて初めて可能になる事である。
かつての日本は、そういう組織が多かったように思う。

優れたリーダーの不在という事もあるのかも知れぬ。
小生が入社した頃の上司達は、不測の事態が起きても泰然としていた。
頭ごなしに怒ったりせず、「君ならどうする?」と未熟者への教育的意味まで考えて
問題を解決していた。
今のリーダー達は、更にその上に立つ者への言い訳を真っ先に考える者
多い様に感じる。自分で判断・決断する事を、皆回避したがっている。

我々40男は優れたリーダーと成るべく、もっと頑張らねばならぬ。
それが、今回の事故や様々な不祥事の再発を防ぐ第一歩のように思うのである。

theme : 事故
genre : ニュース

tag : イージス艦

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プロフィール

Author:錨七鉄斎
小生は四十路のサラリーマン、
錨七鉄斎である。

「中年男こそ心と身体を健康に
維持して、社会に貢献せねば」
という思いから、個人の在り様
を探って行こうと思う。
また、時には社会問題にも言及
してゆくつもりである。

<HNの由来>
「錨」は「怒り」に掛けると共に、
世の中がヘンな方向に流されぬ
様に、我々中年男が錨の役を
果たさねばという思いから。
「七鉄」は7番アイアン。
小生の得意クラブ、いや
「頼みの綱」である。

<九転十起とは>
”京浜臨海工業地帯開発の父”
浅野総一郎翁が創設した学校
浅野学園の校訓で、幾度の失敗
でも決して諦めない不屈の心を
表しています。

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